しじみの加熱調理の必要性
健康食品として注目を集めているしじみですが、生食のレシピなどを聞いたことがありますか?
じつは、しじみは生食に適さない食材であると伝えられており、必ず加熱するように注意が呼びかけられています。
その理由は何なのでしょうか?
新鮮ならば生食できるのでしょうか?
今回は、しじみの加熱調理の必要性について、皆さんにご紹介させて頂きます。
しじみの生食は危険
最初に結論からお伝えします。
しじみは加熱せずに食べると危険な場合がある食材です。
その理由は、しじみの生息環境にあります。
しじみは、淡水と海水が混じった環境で育つ二枚貝です。
淡水で育つしじみや、比較的汚れた環境で育つしじみもありますが、日本で流通している多くのしじみは淡水と海水がまじった環境で育ったものです。
有名なのは、「やまとしじみ」ですね。
淡水と海水がまじった環境では、ウィルスなどの病原菌が発生しやすいと考えられており、しじみがそのウィルスなどを内蔵に蓄積してしまうと言われてい
ます。
従って、新鮮だから安全という考え方は、しじみには当てはまりません。
もしも日本にしじみを生で食べる文化が根付いていれば、特定の地域で伝承されていてもおかしくはありません。
しかし、しじみは昔から必ず加熱するように伝えられていることから、昔の人々も生食は控えていたのではないかと考えられます。
加熱処理で殺菌
前項で、しじみにはウィルスや病原菌が濃縮されている可能性がある事をお伝えしました。
それだけを考えれば、非常に危険な食材のような気がしますが、多くの病原菌やウィルスは加熱処理で殺菌することが出来ます。
従って、しじみを加熱することで安全な食材にする事ができると考えられているのです。
焼く、煮る、揚げるのどれでも病原菌やウィルスを撃退することができますが、「焼く」「煮る」の場合は、必ずしっかりと火を通すように心がけましょう。
油で加熱すると、比較的手軽に高温で加熱することができます。
水を沸騰させて調理することで、煮沸殺菌と同様の効果を得ることができます。
加熱処理で安全なしじみに調理するようにしましょう。
しじみは必ず加熱しましょう
いかがでしたでしょうか?
餌を濾過するように摂取するしじみは、病原菌やウィルスが内蔵に蓄積しやすいと考えられており、それらを死滅させるためにも加熱処理は欠かせません。
しじみは、しっかりと加熱すれば安全に食べられる食材です。
さらに、加熱することで美味しい出汁を味わうことができるため、生で食べるよりも旨味を感じられるのは間違いありません。
サプリメントやドリンクならば、加熱処理などは気にしなくても何も問題ありませんが、スーパーなどで手に入れるしじみを調理するならば、しじみは必ず
調理加熱して美味しく頂きましょう。
しじみに加熱処理は絶対に必要なのです。